麴町箚記

きわめて恣意的な襍文

自演自註:第2回 <夢幻大戦>

 

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 【演目】

 <作品> 清経

 <作者> 元阿弥

 

 

ღ 自演

 

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ღ 自註

『井筒』ほかの複式夢幻能を、いまだ創出せざりし世阿弥陀仏(1363? - 1443?)の修羅能謡曲。コロナ患者狩りの悪夢のけはいが、アスファルトからいぜんとして蜃気楼のようにふぇらちゅ~るのナツィズムでゆらいでいた庚子初夏起草:<六枚道場>辛丑元旦掲載。みやこで隠栖する清経の妻のもとに淡津三郎がとどける先主の遺髪:「かみ」は宇佐の神で、ありし日のエロティックな閨房のいとなみもイメージさせる髪… ねむったまま妻が耳にすることになる原典のサシシテ詠唱:「聖人に夢なし」に照応させるかたちで呪咀:「死人に口なし」が本作のことあげになるが、「ここのえ」は帝都/だんな(落武者)は死後に海(〽やえのしおじのうらのなみ)をわたって奥さんがいる東京にもどってきたことになる。オリジナル落武者の平清経は源氏の追撃におびえるあまり正気をたもっていられなくなって、うき世のうさ(宇佐)からのがれるべく入水自殺… こじつけながらデリヘル愛欲濃厚接触な光(コロナ)源氏からおいつめられて、ネクタイで縊死しましたといったら、ご愛嬌:「ふぇらちゅ~る」の地謡(コロス)から、だんなが奈落にありつつも仏果をえて昇天するすがたは、まずもってめでたしめでたしな散楽事(さんがうごと゠ジョーク)にて御座候✍